2009年5月31日(日)山中湖ロードレース


※今回のコースはこちら。

今年で3回目の出場となる山中湖ロードレースだけど、今回は初めてハーフマラソンにエントリーした。すべては11月のフルマラソン完走に向けての準備なのであるが、思えばハーフマラソンは3月の三浦マラソンでの惨敗以来なわけで、21キロそこそこの距離は、されど21キロ、しゅんすけにとっては体力的にも精神的にも壁になっていたのである。果たしてしゅんすけは21.095キロを完走できるのだろうか。

当日の天気は曇り空。もはやお約束である。それでも、時折青空が見えたり陽差しが差し込んだりするので、去年のような雨中レースにはならなさそうで胸をなで下ろす。
早朝6時前に横浜を出る会場直行バスに乗り、山中湖を目指す。直行バスはお金がかかるけど、会場まで運転しないでいいし、駐車場を探す手間もないし、しゅんすけは結構気に入っている。ただ朝早くに横浜駅まで行かなきゃいけないのが難で、地下鉄の始発電車に乗ってきたというのに、バスに乗車するのはしゅんすけたちが最後であった。
バスの車中でおにぎりを食べて、ちょっと睡眠しているうちに、会場に到着である。今年は道が空いていて、スタート時間までかなり間のある時間の到着であった。昨日まで雨が降っていただろう会場は、幸い雨水でどろどろという状況ではなく、総じてランニングとしてはベストコンディションではないけどダメではない程度にそこそこのコンディションではあった。

今回のレースはしゅんすけはハーフマラソン、さきこは山中湖1周13キロレースへの出場である。去年とは逆のレースにそれぞれ出場するわけだけど、この組み合わせでもっとも恐れていたのが、さきこの追走であった。ハーフのレースは9時15分にスタートし、その15分後に1周レースがスタートする。しゅんすけがポテポテ走っている中、15分遅れてさきこの猛追が始まるわけで、これはほとんど確実にさきこに追い抜かれる展開なのである。つまり2年前に西湖ロードレースでさきこに追い抜かれたあの光景の再来なのである。いや、しゅんすけとさきこのポテンシャルの差を考えれば当然なんだろうけど、やはり15分も遅れて出発した人に抜かれるのはね・・・。ま、問題はどの地点で抜かれるかである。西湖の時は10キロ手前で追い抜かれたけど、あの時よりしゅんすけの走力が向上していれば、10キロを越えた辺りか、もしくは抜かれないまま終わることもできるかも知れないのである。背後から迫るさきこに一矢報いることができるか。しゅんすけの久々ハーフの顛末に加え、さきこの追走劇も気になる中、万感の思いを受けて、ハーフマラソンのスタートの号砲が今、鳴り響く。
 
※スタート直前のさきことしゅんすけ。

今回のレースではとにかく頑張らないで楽しむことを念頭に置いた。この前の三浦は悪天候や難コースだったことで相当頑張っちゃった。それでもゴールできなかった。なので、今回はまずは楽しむことである。幸い、制限時間は2時間45分と比較的長めで、しゅんすけのハーフ記録と比較して充分余裕のある制限時間なので、ペースはかなり遅く、キロ当たり7分に設定した。普段のランニングと比べてキロ当たり1分も遅いペースである。これならさすがに楽しんで走れるだろうと思っていたのだけど、実際は遅すぎるペースもなかなか辛くて、2、3キロ走ったところで6分30秒程度のペースを維持することで安定した。

※スタートを待つ。遠くにスタートゲートが見える。

途中で小雨がパラついてきた。やはり雨になっちゃうんだろうか。左手に見える湖には低く雲がたれ込んでいる。
一定のペースを刻んで息も乱れることなく走っていく。5キロを過ぎてしばらく行くと坂道が現われる。それほど急ではないんだけど、ちょっと長いこともあって、このレースでは最大の難所なのであるが、幸いここでも気持ちが途切れず上っていくことができた。息は上がっちゃったけど、この坂道をペースを変えずに上ることができたのは良かったな。初めて出場した時には、死ぬかと思ったのにね。
この坂道を下り切ると、左手に大きな富士山が見えたりするんだけど、この日は曇りなので、当然そういったサービスはなし。ホント残念である。
 
※レースの風景。

10キロ辺りを過ぎるとだんだん道路沿いが賑やかになってきて、ソフトクリームだの極選ほうとうだのとしゅんすけの胃袋に訴える文字が躍るのだけど、思えば今回はほとんどお腹が減らなかった。念のため栄養補給食を持っていたんだけど、10キロを過ぎてもまったく気にならなかった。(その後、17、8キロ付近でせっかく持ってきたので的な感じでゼリーを補給したけどね。おかげで多少走りが軽くなったかも)

※レースの風景。


※坂道を下る。

さて、そろそろさきこが追いついてくる頃である。
さきこがキロ当たり5分程度で爆走してきたらもう後ろにいるだろう。西湖の時と同じく、ヒョウが草むらから狙っているかのようにしゅんすけの真後ろを追走しているのかもしれない。イカン、背中がむずむずしてきた・・・ってそんな時、しゅんすけは声を掛けられた。・・・来たか・・・。
距離は12キロ付近である。案外追い抜かれるのが遅かったかな。しかもしゅんすけは抑えめペースで、距離が短いさきこの方が当然早めのペースだったハズだろうけどね。なんかしゅんすけ自身成長した部分もあるのかもね。
しゅんすけをさくっと抜き去ったさきこはペースを変えることなくそのまま走り去り、あっという間にランナーに紛れて消えていった。

※そろそろ1周かな。

※・・・来た。

それから程なく、ハーフランナーは1周レースのランナーとコースを別れて、先ほどのスタート地点を越えて2周目に入る。ここからさらに4キロほど走って折り返してくるのである。レース終盤のここにきて出場するレースによってコースが別れるのは結構気持ちにがつんと来るな。だって、それまでハーフ組も1周組も一緒に走ってたのが、1周組が抜けた途端、いきなりランナーが減るんだもんな。あれ、いつの間にかハーフ組はこんなに少なくなってたのかって思うもんな。
 
※折り返し地点。そしてフィニッシュラインへ。

いや、それにしても、この折り返しの7キロくらいの距離がキツかったわ。
なんせ2周目ってだけで精神的に来るもんな。しかも空模様がだんだん悪化してきて、結局雨になっちゃったし。ただこの期に及んでも息は乱れてなかった。いや、終始こんな感じでペースを守れたり、気持ちに余裕があったり(そのおかげで走ってる間に写真を撮る余裕すらあった)するのは、やはり練習の成果だろうか。レース中盤の難所の勾配もさほど疲れなかったしね。練習の成果が見えるのはとてもウレシイことであった。
そしてついにゴールへ向かう坂道を折れる。
最後の勾配を上って、ついにフィニッシュのゲートが見えてくるのである。

※フィニッシュラインが見えた!

しゅんすけがフィニッシュしたのはスタートから2時間21分後。
遅めのペースで頑張らないことを主眼に置いたランニングにしては健闘したんじゃないかな。1時間ほど前にゴールして既に着替えたさきこに迎えられた。毎度高齢の豚汁をいただいた。
いやキツかったけど楽しいランニングだった。
さきこは今回のレースはかなり頑張ったようで、1200人くらい出場した1周13キロレースで126位(1時間15分16秒)に入賞する快挙だった。ナイス!
ちなみにしゅんすけは大会表彰式での抽選じゃんけん大会で、ランニングシューズを当選させた。ナイス!
 
※さきこの名前が表示された順位速報・・・と、じゃんけんに興じるしゅんすけ。

さて、レースを振り返ると、今回はとても楽しく走ることができた。走っている最中に「あぁもうすぐレースが終わってしまう」と惜しむ思いすら出てきたからな。走ること自体が楽しいと思っていることがウレシイ。これで身体的な変化が見えてくれるともっとウレシイんだけどね。
次回は西湖ロードレースである。このレースも今回で3回目だけど、初めて2周、20キロにエントリーである。今回の成果を踏まえれば20キロは決して必死になって掴み取る距離ではないけど、このコースは最後の坂がね、酷いんだコレが。果たしてしゅんすけの20キロはどうなるか。しゅんすけの春シーズン最後のレースを飾る西湖ロードレースまで3週間、また練習なぞしてウレシイ成果を期待したいものである。