2009年4月12日(日)横浜ロードレース


※今回のコースはこちら。

しゅんすけにとって三浦マラソン出場以来となるロードレースであった。鶴見川沿いを走る横浜ロードレース。今年で2回目の参加である。去年は雨に降られて気温も上がらず、ランニングとしてはかなり悪い天候だったけど、今年はポカポカ陽気に雲の隙間から陽差しが差し込んだりして、なかなかのランニング日和である。
さきこは再来週のロングラン出場のため今回はお休みで、しゅんすけだけが10キロを走ることになった。だからさきこから応援してもらえる数少ない機会なのである。しかも、今回はさきこの応援に加えてスペシャルサポーター、姪のゆうかと甥のかずきが彼らのママとしゅんすけのお袋さん共々応援に駆けつけてくれた。果たして「身内に応援されると頑張れるものなのか?」という命題への証明も兼ねて、しゅんすけの久し振りのチャレンジが始まったのである。

このロードレースは、手作り感満載というか、人の温かみがあるというか、とかくシステマチックになった昨今のランニングイベントとは一線を画する感じで、なんせ3年前にさきこが初めて出場した時にはICチップなんかなくて、総合順位がゴール地点でもぎ取られたゼッケンの紙片を針金に通していくその順番で決まってたなんて豪快さだったんだから。そういう雰囲気からか、他の大会と比べて参加者が極端に少ない。しゅんすけが出場する10キロレースでも1000人に満たなくて、それでも初めて参加した時にはその人の多さに驚いたものだけど、そんな昨今のランニングブームから隔絶された感のあるこのイベントはしゅんすけは嫌いじゃないのである。

※スタート直前のしゅんすけ。

ところで、しゅんすけはこのレースに向けてそれなりに練習をしてきた。今までレースのための練習なんてやったことないんだけど、三浦マラソンで制限時間内に完走できなかったのがよほど悔しかったのか、前週の日曜から2日置きに練習をして、前日の土曜日も30キロ程度のサイクリングに出かけ、少しでも心肺機能をあげようとしてきた。さて、練習の成果が出るかどうか。

10時、レースがスタートした。
10キロのコースは、鶴見川沿いを2.5キロくらい下って折り返し、スタート地点まで戻ってさらに2.5キロを折り返すんだけど、ゆうかとかずきの大きな声援を受けてスタートしたしゅんすけは心なしか身体が軽く、抑え気味なペースにもかかわらず1キロ通過地点で5分30秒過ぎで、かなり快調な感じであった。うん、これはもしかしたら練習の成果が出ているかもしれない。
折り返して帰ってくる時も、それなりに苦しくもあったし、呼吸のテンポが全然定まらなくて苦戦中だったけど、30分を大きく割り込んでスタート地点、5キロを通過できた。スタート地点に戻ってくると、ゆうかとかずきの声援がスゴくて、脚にさらに力がミナギる感じであった。

※レーススタート!
 

 

去年も実感したけど、このコースは後半の5キロが結構キツい。延々と道を走り、それでも折り返し地点が見えてこないのだ。一般のレースでよく見かけるキロ表示がほとんどないので、今自分がどこを走っているのかがイマイチ分かりにくいのもあるんだろうけどね・・・って、2.5キロで折り返しなんだから、それ自体がキロ表示みたいなもんだけど、苦しい最中では残りのキロ数が分かるって結構精神的に助かるものである。しかし、今回は意外にあっさりと折り返し地点(7.5キロ付近)が見えた。折り返し地点までかなり遠いことを意識していたからかもしれないけど、残り2.5キロをかなり体力を残した状態で向き合うことになった。ゴールではさきこだけじゃなく、お袋さんやゆうかやかずきが待っていると思えば気持ちを高めに持つことができた。





何人かのランナーと抜きつ抜かれつを演じ、ゴールを目指す。
それにしても、先月開催された三浦マラソンのフィニッシャーズTシャツを着て走ってる人が何人かいて、しゅんすけ的には彼らには負けたくなかった。いや、しゅんすけもこのTシャツ貰ったけどさ。レース自体はゴールできずに走った記憶がまだ鮮明だったわけで、誰かを抜くとかそういう感覚で走ることは今までなかったけど、今回は視界にそのTシャツを捉えて離さなかった。
しかし、今回のレースでは呼吸のテンポに悩まされ、うまく息ができなくて、スピードが上がらなかった。しゅんすけのスピードだと、走るテンポに合わせて3回吸って3回吐くテンポがメインなんだけど、多少頑張ったこともあってこのテンポでは苦しくなっていた。それで、2回吸って2回吐くテンポに切り替えるんだけど、ここまで早いテンポで走ってるわけじゃなくて、なんか呼吸の度合いが多く感じられ、呼吸する量を調節したり、2回吸って3回吐くテンポにしたりしたけど(5拍子で走ってると、頭の中でジャズの「ワークソング」か「ウェストサイドストーリー」の「アメリカ」が鳴って、そんなベタな曲で走りたくないけど、それ以外に5拍子の曲が思い浮かばなくて、別の意味で苦しんだりするのだ)、なんかうまくいかなかった。
そんなわけで最後のペースアップもままならず、そのままフィニッシュラインに向けて・・・と思ったら、かずきの大きな声援が聞こえてきた!これを受けてしゅんすけの気持ちのギアがカキン!と切り替わって、怒濤のラストスパート。後半にちょっと併走気味になってた人を追い抜いて、でも彼の最後のスパートに抜かれて、しゅんすけはゴールした。

タイムは手元の時計で55分44秒。
う〜ん、当初の好調の割にはあまり向上してないけど、キロ当たり5分30秒で走るのが当面の目標なので、何とか達成できたかな。天気が良かったし、風もほとんど吹いてなかったので、総じて気持ち良く走れたし、自己タイム更新に向けて気持ちを高く持ち続けられた。練習の成果は確実に出ていたと思う。去年とは正反対に、とてもいいレースだった。
身体を休めていると子供たちが来てくれてしゅんすけを労ってくれた。うん、これはなんかウレシイな。自分の子供じゃないけど、自分の子供かのようにウレシイものだ。こういうのを味わえちゃうなんて、世の中のお父さんランナーは実にシアワセである。今日のレースは忘れられないレースになるだろうな。
そんな彼らの応援に応えて、帰りに美味しいデザートをご馳走し、頑張ったしゅんすけにも美味しいデザートをご馳走して、今年の横浜ロードレースは終了したのであった。