2009年1月19日(日) 千葉マリンマラソン


※今回のコースはこちら。

さて、今年初めてのロードレースである。
この大会は初めての参加で、しかも直前までコースマップを把握していなかったこともあり、ちょっと不安だったけど、今年最初のレースを楽しく走ろうと気持ちはかなり高かった。
去年の年末から続く晴天はこの日も健在で、いつもより雲は多めだけど、太陽も出ていて冬のランニングとしてはまずまずの天候であった。しかし会場が海に近いということで、海からの風が結構冷たい。実際に走ってみたらこれがさらに実感されるんだろうな、なんせ気温10℃を割り込む中、ほとんどTシャツ1枚で走るわけだから。去年の新宿ハーフでは大会発表の気温3℃の寒風吹きすさぶ中、Tシャツ1枚でレーススタートを待って20分くらい立ちん坊だったのを思い出す。

初めての大会とは言え、ほとんどやることは同じである。受付を済ませて着替えてトイレに行ってスタートする。
まず、会場に着いたら受付である。ゼッケンやら冊子(参加者の名前が記載されてたりする)を受け取る。そして着替え。大会冊子に記載の要項によると、今回は男子専用の更衣室はないそうで、千葉マリンスタジアムのスタンド席で着替えるんだそうな、なんだかなー。シャツにゼッケンを安全ピンで留める。いつも思うけど、シャツにゼッケンをつける時にシャツの中央にちゃんと取り付けられているかどうかが非常に気になる。走り出してしまえば全然大した問題ではないのだけど、こういうトコロが変に神経質である。そして長蛇の列に並んでトイレを済ませ、スタート地点に向かうわけである。毎度同じだけど、この辺りでだんだんわくわくしてくるのが分かる。シューズのヒモを結び直して、途中でほどけないようにヒモの端をシューズに折り込んで、軽くストレッチ。しゅんすけはカラダが異常に固いので、ストレッチしててもたぶん周りの人にはちょっと傾いて立ってる程度にしか見られてないんだろうな。

こうしてスタートまでの時間を過ごすのだけど、スタート地点に向かって歩いていくにつれて当然人が増えてくる。普通スタート地点近くにいるのは早く準備した人とか早く走る自信がある人である。だからしゅんすけはいつも後ろの方からスタートするのだけど、今回は並び方が違っていた。「2001〜2500」とか「6501〜7000」とか書かれたプラカードを持ってるスタッフがいた。自分のゼッケン番号の属するプラカードよりも後方に集まれ、ということらしい。この並び方にどんな意味があるのか分からないけど、しゅんすけ的には後で何気に役立ったりした。

さて10時20分、しゅんすけのゼッケン集団「6500〜7000」に集まったランナーたちが動いた。徐々にスタート地点に向けて歩いていく・・・と思ったらランニングになって、結局そのままスタートラインを越えた。なんだよ号砲とか花火とかないのか。
こうして、なし崩し的にレースがスタートしたのだった。


※スタートの風景。いつもそうだけど、スゴい人の数である。

ところで、今回のレースは面白いトコロがほとんどない。ハッキリ言ってコースに面白みがない。ただまっすぐな道が延びている。遠近法の入門書かって風景が延々と続く。そんな退屈で単調な風景の中を延々走るのである。これはランナーにとって精神的に苦痛である。しかもしゅんすけは初めて出場するレースだったし、道のわずかな機微を目印にするほど地元のニンゲンではない。どこまでも続く道をどこまでも走らないといけない感覚は、去年某米軍基地の中を走った時を彷彿とさせる。いや、今回の方が距離が長い分、さらにキツいわ。しゅんすけが昔単身赴任していた沼津の防潮堤を延々走ったらこんな気持ちになるかな。しゅんすけにとっては地元的に知り尽くした道でも初めての人には単調で退屈な道でしかないもんな。
ちなみに、そんな苦痛に苛まれるしゅんすけにとって唯一救いだったのが、1キロごとに距離表示のプラカードが立っていてくれたことであった。

 
※(左)遠近法的風景を走る。(右)唯一救いな光景だったのが橋から臨む東京湾。キレイだ。

ちなみに、ロードマップを見て分かるとおり、このコースには2回の折り返しがある。
しゅんすけもさきこも同じハーフ組なので、たったかたーっと先行するさきことは折り返し後に出会うことになるわけで、さきこはキロ当たり5分10秒ペース、しゅんすけは同じく6分ペースで走っていたので、すれ違う時の速さは相対的に時速20キロになるわけだけど、2回ともスルーせずに補足できた。2回目に会った時にはかなり先行している感じだったな。


※さきことすれ違った。相対速度20キロのスーパーショット。

2回目の折り返しを過ぎ、残り半分、遠くに霞んで見える幕張メッセ近くの高層ホテルの辺りがゴールである・・・いや、遠いわー。
しかも、10キロ付近で違和感を感じ始めた膝が今や激痛になりつつあり、残りの距離を考えるとまさに厳しい状況なのであった。折り返し地点でランナーの最後尾に超低速で随行するバスとすれ違うんだけど、2回目にすれ違った時には1回目よりも乗客が多かったな。この場合乗客とはつまりレースをリタイアした人のことで、しゅんすけもこのまま膝痛が続けばレース続行不能ってことでバスの乗客になって車窓から恨めしい目をのぞかせるハメになってしまうかもしれない。
ここは気合いを入れて、あの遠くに見える高層ホテルまで頑張らないとー!・・・って思った矢先、コース誘導員の方に誘導され、稲毛海岸公園に入っていく。レースも後半戦だというのに、こんな場所で距離調整のために走らされるのかよぉ。


※公園内を走る。

さきこに事前に渡されていたウエストポーチにはエネルギー補給食が入っていて、肉体的にも精神的にも疲労しているしゅんすけにはまさに必要なものであった。う〜んまさにドラえもんの如き用意周到さである。いや助かった。
パワーバーなぞをがりがり囓りながら公園を走る。さして見るべきものもない、ただの距離調整の公園周回を終えて先ほどのコースに復帰したしゅんすけの目の前にまだ遠くに霞む高層ホテルがあった。距離は17キロ付近、残り5キロである。

 
※(左)分かりにくいけど、遠くに高層ホテルが見える。(右)行く先に千葉マリンスタジアムが見える。

さて、その頃、さきこは自分の走りを終え、スタジアムでしゅんすけを待っていた。
さきこ的にはなかなか楽しいコースだったようである。ほとんど直線コースってのはたしかにキツいけど、同時にほとんどフラットというのもいい。好タイムを狙える大会であるそうな。・・・ふーん。
しゅんすけがスタジアムに姿を現したのは、さきこのゴールから30分も経過した後だったそうな。いや、さきこ、さすがです。
しゅんすけは膝痛と精神的疲労に加え練習不足だったにもかかわらず、ゴールまで歩かずに帰ってくることができた。しかも脚を引きずるようなこともなかったのはわずかだけど成長の証であろう。

それにしても、このコースはキツかった。海沿いを走るのは気持ちいいし、フラットなコースは魅力的だけど、やはり単調なのは精神的にキツいからね。しかも、今回は天気も良かったし、気温もほどほどでほとんど無風だったわけで、たぶんこの時期にこれ以上の好天はないんじゃないだろうか。でも、しゅんすけはもうこのコースは走らないと思うな。そのくらいキツいコースだった。

そんなわけで今年最初のレースが終了した。
毎度のことだけど、相当に筋肉痛がキツい。精一杯頑張ってもその後にほとんど廃人的な生活を余儀なくされるのはホント遺憾である。まずは体重を減らさないと筋力アップも走力アップも望めそうもない。今年の春から夏にはマジで走り込みをしないとなー。最近ご無沙汰な自転車がさらにご無沙汰になりそうな予感である。