2008年10月26日(日)手賀沼エコマラソン。
しゅんすけの初めてのハーフとなる手賀沼エコマラソンに参加してきた。今まで山中湖の13キロが最長距離だったしゅんすけとしては(練習で一度17キロ程度を走ったことはあるとは言え)、21キロを走破できるのかがかなり不安だった。加えて、最近はランニングの練習をほとんどしていないことと、今回のレースが秋シーズン最初のレースであることが、完走さえ不安にさせる要素だったけど、それでも自転車にはずっと乗っていたわけで、その意味では体力的にいい勝負ができると思っていた。
レースはかなりの参加者だった。さきこの話しだと結構人気のあるレースだそうな。
確かに路面が走りやすく、地元の応援や出店が充実していたと思う。でも、折からの曇り空からついに雨が降ってきたので、ほとんど会場のイベントや出店を堪能することなくスタートするハメになった。
今回のレースは初めてのハーフということで、さきこが終始伴走してくれた。しゅんすけのために飴やら飲み物やらを携行してくれて、これがかなり心強いんだけど、さきこ的にはかなりのスローペースだったハズで、これはありがたくも申し訳なかった。走りやすいコースであることに加えて、水辺の景色が凄く良くて、そういう場所であればこそ、さきこにも思いっきり走ってもらいたかった。

レース中は少しスローペースをキープしつつ、さきこと話しながら走った。このおかげで息苦しくなく終始楽に走ることができた。
前半はキロ当たり6分30秒というまずまずのペース。
決して早くはないけど、13、4キロ程度まではこのペースで楽に進んでいった。この楽に走ってるというのがしゅんすけには驚きであった。いつもなら5キロ程度でリズミカルに呼吸しないと苦しくなるのに、この日は時折伸びをしたり、肩を回したり、深呼吸したりができていた。完全にリラックスして走っていることに、日頃の自転車練習の成果を感じるのだった。なんか、ランニングって、・・・楽しいかも・・・?


しかし、問題は後半に待ち構えていた。
膝に痛みが増してきたのだ。呼吸はずっと楽だったのに、最初に悲鳴をあげたのは膝だった。そういや初めて山中湖1周13キロを走った時も10キロ過ぎで膝の痛みに襲われたな。
自転車に乗ることで呼吸というか代謝というか息苦しさは少々鍛えられたけど、自転車は関節に負担がかからないからこういうことになるのだろう。まさにしゅんすけのウイークポイントが露呈したわけである。
いや、非常に悔しいわ。呼吸は全然乱れてなくて話しながら走ることもできるのに、膝痛のせいで脚が思うように前にいかない。次第にペースが落ちてきていた。この悔しさはレベルの違いがありこそすれ、箱根駅伝とかで脚に故障が生じて後続にガンガン抜かれて行ってしまうランナーにつながるね(そうか?)。


それでも、脚は着実に進んでいる。
この大会では沿道で距離を知らせる看板が1キロごとに立っているんだけど、後半ではひとつひとつの1キロが短く感じた。いや、時間はかかっているんだろうけど、精神的には1キロの消化が早く感じられ「え?もう17キロ?」「え?もう18キロ?」という感じだった。ゴールは着実に近づいている。それは分かるんだけど、とにかく膝痛が酷い。ほとんど脚を上げることができない。シューズの底を擦るようにして、まさに脚を引きずるような感じで走っていた。
ついに20キロ地点の看板を通過。このまま行けば21キロを距離を走破、ハーフマラソンを走り切れる・・・って、膝が痛くて感動もない。とにかくゴールしたいの一心だった。
そして痛さのためにラストスパートすることもできないまま、ゴールラインを越えた。
おおおお終わったぁぁぁ。
いや長かったわ。
タイムは2時間25分(くらい)。ま、こんなもんでしょ。タイム云々よりも、2時間半もの時間を走り続けていたことに驚きである。つい2年前までは5キロすら走れなかったわけだからね。
それにしても、膝の痛さは酷い。ほとんど歩けないほどに痛いわ。これ、ちゃんと治るのかって思うけど、次回のハーフまでに克服すべき課題が明確になったのは良かった。膝の筋肉の増強。しゅんすけの一向に減少に転じない体重を支える脚の筋肉を増強すれば、今日だってもう少し早くにゴールできていたかもしれない。
あと、終始伴走してくれたさきこに大感謝である。特に後半は脚の痛さを前に相当の激励をしてくれた。あれほどの痛さを前にして、さきこの激励がなかったら、あるいは歩いてしまっていたかもしれない。一緒に走ってすごく楽しかったしね。
そして、いろんな要素が混ざり合って、結果的にしゅんすけはこのレースを非常に楽しめた。走ることが楽しいと少しだけ思うようになった。凄く苦しいけど、ランナーズハイだったのかもしれない。


さて、今年はランニングイベントが非常に多い。そして、来るべきフルマラソン走破のために今年はハーフを走ることも多いのだ。この日の喜びをまた味わえるか、ただの地獄の苦行が待っているか、それ自体が楽しみだったりするのである。
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