2006年4月9日(日)横浜ロードレース

週末に黙々とトレーニングをしていた彼女の最初の本番。
前日は、深夜に夕食を食べたり、思わず0時過ぎまで談笑していたり
しちゃったけど、何とか6時に起床、会場の鶴見川へ向かったのでした。

しゅんすけたちが到着したのは、8時過ぎ。
スタート時刻よりも1時間以上前で、
受付会場なんかは設置済だったけど、ロードレース参加者は
ほとんど来ていない状態でした。
それでも次第に出場者が集まってきて
それぞれが何となく走りの玄人って顔立ちで、初出場の彼女はもとより、
しゅんすけも所在無さを感じて、会場をうろうろしてました。

この日は風も少なくぽかぽか陽気との天気予報を丸ごと信じて、
二人とも薄着だったんだけど、朝の鶴見川河川敷は、さすがに寒かった。
チンクで風をよけて時間を潰してました。
こうして、ロードレース10キロの部のスタートの時間が
刻々と近づいてくるのでした。

9時55分、スタート5分前。コースに、溢れる人、500人以上いるらしい。
スタートラインよりも20メートルほど後方で、スタートを待つ彼女。
いよいよスタート。



今回のロードレースは、鶴見川沿いを下流に向かい、
2.5キロ地点で折り返し、スタート地点に戻ってきて、
さらに上流方向へ2・5キロ進んで、折り返して、
スタート地点でゴールという10キロのコース。
まだ風が収まらない状況では、向かい風も結構キツそうだな。

10時。
ランナーが一斉にスタートしたのでした。

さて、ランナーが行っちゃった後の会場は、まるで祭りの後で
何となく寂しい感じ。
しゅんすけも一旦クルマに戻って、暖を取っていたんだけど、
それもつかの間、10時15分には、トップランナーが2.5キロを折り返し、
スタート地点に戻ってきた。
15分で5キロ、これはスゴイ早いペースだわ。
さすが、走りこんでる人たちは、違うよね。

そのうち、何人もの男性ランナーが走り過ぎていった。
それぞれ黙々と、ひたむきに走ってる。
応援に来た彼の子供が「パパー!」などと声援を送っていた。
閑散とした会場がにわかに活気付く。
女性のトップランナーが姿を現したのは、スタートから20分後。
男性に遅れること5分だったけど、これもまたスゴイペースで過ぎ去っていった。
彼女は10時24分頃、スタート地点へ折り返してきた。
丁度中間点、5キロを24分というペース。女性の中では20番目。



う〜ん、速い、スゴイ。ちょっとペースが速すぎかもしれないと危惧しつつも、
しゅんすけは観戦場所をゴール付近に移し、最初のゴールを待つ。
5キロ15分ペースなら、トップランナーは、10時30分にゴールするはずで
案の定、10時30分にトップランナーの男性は物凄いラストスパートで
ゴールインした。
それから男性ランナーの雪崩のようなゴールラッシュ。
また、会場に活気が戻ってきた感じでした。

大勢のランナーに囲まれて、彼女が姿を現したのは、女性トップから8分後、
しゅんすけのカウントでは、女性ランナーで16番目だった。
おいおい、彼女、女性ランナーを4人抜いてるよ。
初めてのロードレースで4人抜きだよ。
多分、男性ランナーも抜いてるよ。おおー、こりゃスゴイ!
こうして初めてのロードレースで、マイペースを念頭に走りぬいた彼女は、
無事ゴールラインを踏んだのでした。



初挑戦のレースで、なかなかいいタイムを出した彼女は満足げでした。
トレーニング用の機械の上でしか走ってこなかった彼女が、
走り切る達成感に初めて触れた顔でした。
期せずして、何人かを抜き去った経験も、満足の度合いを増していた。
とても楽しいレースだったそうな。
特に寒さを気にするわけでもなかったけど、やはり風には悩まされたようで
途中鼻が出て困ったなどと、この辺にレースへの余裕が伺える。
しゅんすけもいろいろ気を揉んでいたけど、とにかく無事にゴールできたので、
まずは安心。そして、最初のレースがいい成功体験になったのも、
彼女のこれからの夢に向かう最初の一歩としては、良かったと思うのでした。

彼女にしてみれば、とにかく気持ち良かったとのこと。
早くも次のレースのことを考え始めちゃってるようで、
これからもっと暖かくなる季節を前に、ちょっと楽しみが増えました。
次もぜひ健闘を祈るところである。



公式タイム10キロ、52分09秒、522人中265位(女性96人中16位)

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