こてつdeGO!〜2007Mt.FIJUエコ・サイクリング
(プロローグはこちら)

富士山の麓を巡る100キロ自転車の旅。果たしてしゅんすけは無事ゴールできるのか?

※まずは下の地図は今回のサイクリングコースと同縮尺の神奈川東部の地図である。
今回のコースと同じ周回を神奈川東部に当てはめると、厚木辺りからぐるっと江ノ島を回り横須賀に出て、横浜から長津田や町田を抜けて厚木に戻るようなイメージになる。クルマでだって、それなりのドライブである。
このコースを今回走ったわけである。




天気予報では、この日は曇りのち雨とのことで、午後からポツポツくる感じだそう。これは、早い段階でゴールしなければならない。それにしても、ホントしゅんすけの勝負の日は天気に恵まれない。ホント、嫌になるね。しかも、気温は最高気温でも13℃くらいにしかならないそう。先週までのぽかぽか陽気はなんだったんだ。

※朝の富士山。今日は雨に降られないで済むか?
 
※(左)スタート直前のさきこ。朝陽がキレイだ。(右)参加者は黄色のビブスを着る。

6時のスタートは、数名の分割スタートで、しゅんすけは最初のスタートから15分ほど遅れてスタートした。
スタート地点の富士ハーネスを出ると、途端に急な下り坂になる。30キロを超えるスピードで坂を下っていく。さ、寒い。少し身体を動かしていれば多少の風でも寒くないんだろうけど、スタート直後からこれでは寒いのも無理はない。しかも、夏用の指先の出るグローブをはめているから指先に当たる風が痛い。さきこは自分がコントロールする乗り物の経験が少ないので(クルマとかバイクとかの免許がないからね)、この坂道でスピードが出るのがコワいみたい。なので、しゅんすけも少し抑え気味に坂を下る。
5分経過した。こてつ号に装着したサイクルコンピュータでは既に5キロである。
坂を下り終えると、アップダウンの続く森林地帯になる。太陽が出ていればきっと木漏れ日の中を走るいい風景だったと思う。上り道に気合を入れて、下り道で気持ちいいという、まさにサイクリングを満喫しながら走った。
そんな道が10キロほど続く。
最初の地獄はこの後に待っている。
 
※(左)長い直線道路を下っていく。(右)剣が峰が山頂左側に見える。ちょっと新鮮な富士のシルエット。

途中のトイレ休憩で、富士山に雲がかかってくるのが見えた。
今日は富士山を1周するため、どの方角からも富士山が見ることができるのが楽しみだったのに、残念である。ちなみに、富士山の南西側から見ると、剣が峰が目の前になるため山頂が尖って見える。富士山のイメージとはちょっと違うかな。ここから、富士山を東に回っていくと、剣が峰が左に移動していくのが分かる。
このトイレ休憩で、参加者のいろんな自転車を見た。小径車での参加は確かに少ないがゼロではない。しかも、後ろの荷台に犬を乗せている人もいた。う〜ん、愛犬とサイクリングなんて楽しそうだなー。(犬はかなり楽ちんだろうな)
ところで、みんな荷物が少ない。しゅんすけは雨が降るとか寒いとか腹が減るとかいろいろ考えてしまい、結局リュックがぱんぱんになってしまったけど、リュックすら背負っていない人が大半であった。経験の差だね。サイクリングに慣れないとここまでは軽装は無理だろう。

富士山の南南西辺りから坂の勾配がぐっとキツくなる。地図によると、ここから20キロくらい坂が続くようである。(地図では坂表示になっていても、小刻みなアップダウンを繰り返して徐々に上っていくという感じに近い)
これが最初の難関である。
しかもこの坂道はまっすぐ上る道なので、目の前に長い直線の坂道がずどーんと伸びているのは、精神的に非常によろしくない。とにかく上を見ずにただただペダルを踏むのみである。息が荒くなってきた。かなり本気モードで上った感じである。途中で休憩を挟みながら何とか上る。
こてつ号は前2段、後ろ6段の計12段変則である。前ギアはかなり踏み足が楽になるけど、なんかズルしてるみたいであまり使ったことがない。でも、今回はそうも言っていられない。この20キロの坂道の先には、最大の難所籠坂峠が待っている。
この峠は、以前山中湖ロードレースの際にクルマで通ったことがあり、クルマでさえもかなり厳しい坂である。チンクなんかひとたまりもない。それまで体力を温存しないといけないから、ここは前ギアなど自転車装備をフル活用して乗り切らなければ。
ちなみに、さきこはこの程度の坂は何とも思ってないようで、アイアン豪脚を如何なく発揮してずんずん坂を上っていった。あれはスゴい。
最初の難関を乗り切った。時刻は8時過ぎ。スタートから2時間で35キロを走っているから、とりあえず時速17キロ換算か。
 
※(左)最初の長い上り坂を終えた、(右)雪を冠していない富士山は赤茶色に見えた。(山小屋は小さく見える)

上りがあれば下りがあるわけで、ここからはしばらく坂道を下る。
これがなかなか気持ち良くて、ほとんどクルマの通らない時間帯だったこともあり、最高速54キロをマークするハイペースな下りっぷりだった。さきこも頑張ってついてきた。
下っていく途中に広大なススキの野原が広がっていた。野原一面のススキが風になびいていた。
こういう風景を見ながら自転車で走るのは、気持ちいいものである。この日一番の景色だったんじゃないかな。富士山はもはや見えなかったけど、これはまた来たい風景であった。

※一面のススキの野原を駆け抜ける。最高にいい景色。

レースに随行して参加者のいろんなハプニングに対応してくれるスタッフがいる。彼ら自身はクルマで流していたり、一緒に自転車に乗ったりしているので、途中で声を掛けられることがあった。この辺から、同じスタッフをよく見かけるようになった。これはもしかして、しゅんすけたちが先頭集団から相当遅れていることを示しているのかもしれない。
時刻は9時過ぎ、40キロ付近か。
御殿場市に入る。富士登山でもロードレースでも遊びでもよく通るから、今回のコースで一番知っている道である。だからこそ、籠坂の勾配を知っているわけだが。

途中イベント参加者がたくさん停車しているお肉屋さんがあった。地図によると、ここのコロッケは絶品だそうな。お腹も減ったのでひとつ食べたけど、これが美味い。結局2個食べた。お店の人は、なんでこんな朝の時間にコロッケが飛ぶように売れるのか不思議そうだった。なんせ今回のイベントは第一回だもんな。
御殿場市街から北に進路をとる。
さあ、ここから最大の難所が始まる。

※難所を前に腹ごしらえ。美味いコロッケ(2個目)を頬張るさきこ。

こてつ号のサイクルコンピュータは、42キロを超えた。とりあえずフルマラソンと同じ距離を走ったことになる。だが、初めての40キロ連続走行である。そろそろ脚に疲労を感じ始める。特にヒザのちょっと上の筋肉に痛みを覚える。また連なって走る参加者の数が減ってきたのが気になる。その後の道程に不安が出てきた。果たしてホントにゴールできるのか?
かなり長い休憩を取って、再度出発。

この辺りは、よく通る道である。御殿場ICから富士五湖道路を通ることも、そのまま籠坂を抜けて山中湖へ行ったこともある。でも・・・でも、まさかこんなに坂道がキツいとは思わなかった!
もはや坂道では前ギアのお世話にならないと進めない状況で、さきこが涼しい顔して後ろからついてくるのに、しゅんすけはゼーゼー。イカン、登山でも見たあおき夫婦お馴染みの構図だ。
そして、ロードレースの帰りに立ち寄る浴場施設・天○を超えると、坂はその本性を現した。

※この道はいつか来た道・・・さあ、難所に挑戦!

ところで、しゅんすけの今回の服装ほどイケてないものはない。
周りの参加者は自転車レース専用のジャージとかカッコいいイデタチなのに、しゅんすけだけ長袖Tシャツに登山用のズボン、靴はランニング用だもんな。形から入らないのはいいけど、これではこてつ号もかわいそうである。ただのデブを乗せるにとどまらず、イケてないデブを乗せるこてつ号の心中は察して余りある。やはり自転車はカッコから入るスポーツなのか。後続の自転車は、みんなカッコいいし、乗ってる人もカッコいい。ま、みんな一様にスリムな体型だというのは置いておいて、サイクルジャージがカッコいいわ。しゅんすけも今度サイクルジャージ買おうかなー・・・って思考はもはやぼんやりとして完全に酸素不足状態である。ランニングほどキツくないけど、時速7、8キロでゆるゆる上る自転車の上で、酸素不足と筋肉疲労に喘ぐばかりである。その横をカッコいいサイクルジャージに身を包んだ参加者がサーッと抜けていく。その抜きっぷりは、車輪でも付いてんじゃないかってほど・・・って、しゅんすけにも車輪付いてんだけどね。とにかく進みが遅い。自転車が自立できるほとんど最低のスピードしか出ない。苦しい中、目の前のアスファルトに書かれた側道の白線だけを見て、ひたすらペダルを踏む。
アスファルトに黒いシミが転々と見えた。その数は次第に数を増し、こてつ号のハンドルやサイクルコンピュータに水滴が付き始めた。ついに恐れていた雨が降り出した。

途中何度も休憩を挟んだ。気温の関係で暑くはないが、ウインドブレーカーの中は既に汗だくである。顔から上気する湯気でメガネが曇るのを気に掛けられないほど精神的、肉体的に余裕のない状況である。何人かの人は既に歩いて上っていた。しゅんすけも歩いちゃおうか。いや、絶対に自転車を降りない!気合を入れ直す。
坂の前で休憩したのは確か11時過ぎだった。あれからどれだけ時間が経ったのだろうか。
先の見えない上り坂に県境の案内板が見えた。ついに山梨県に突入である。しかも、地図によると、県境の先に籠坂峠がある。もう少しだ。もはやペダルに入れる力は残ってなくて、踏む度に筋肉が痛むのだけど、それでも頑張った。
そして、長い坂道の先に、籠坂峠の看板が見えた。ついに来た。上り切ったのだ。
後で地図を見ると、上り始めが500メートルそこそこで、籠坂峠で1100メートルまで上ったわけだから、600メートルのヒルクライムだった。
 
※(左)籠坂を上るさきこはまだ余裕がある。(右)籠坂峠に辿り着いた!

ここからはまた下り坂。
雨は既に止んだとは言え、アスファルトが湿っているので、スピードは出せない。割とゆっくりと降りてくる。ここを降りたら食事にしよう。

山中湖畔で食事をした。イベントが設置したエイドステーションなんだけど、妙に値段が高かったな。別にそこら辺で弁当食っても良かったし、とにかく寒かったからほうとうが食べたかったのに残念である。
ここで、難所をクリアした達成感に浸ってコーヒーなぞを飲んでゆっくりしてしまった。外を走るイベント参加者の自転車がほとんどなくなっていた。時刻は1時を過ぎている。あと3時間しかないのだ。ヤバいかも、早く出なきゃ!

道路を走るイベント参加者の自転車が極端に少なくなっていた。
みんな先に行ってしまったのだろうか?
地図によると、ここから先は割と平坦である。
ところが、それでも少々のアップダウンはあるわけで、ここでしゅんすけの筋肉疲労が意外に酷いことに気づく。脚に力が全く入らないのだ。ほとんど踏み込む力がない。脚の重みだけでペダルを回しているような感じに近いのだ。現在の距離はまだ60キロ。あと残り40キロもあるし、難所の坂道も控えている。時刻は刻々と迫っていた。

途中休憩で時間を消費できないのに、コースに書いてあるからと某清水○明氏のエイドステーションに立ち寄ったのがいけなかった。ここでちょっとした上りがあって体力を消費してしまった。辿り着いたエイドステーションは閑散としており、スタッフがそろそろ片付けを始める頃だった。いかーん、こんなトコに立ち寄っちゃったよ!慌ててコースに戻った。

※富士宮の文字が見える。もうすぐかと思いきや、道程はまだまだ続く。

ここからはほとんど覚えていない。
延々と続くアップダウンに疲労の色はさらに増していく。脚の筋肉以外に腰にも痛みを感じるようになった。何度か休憩して背中のストレッチをするけど、一向に回復しない。
リタイアの文字が現実味を帯び始めた。
リタイアするにしても、ここは青木ヶ原樹海である。どうしたって自分でゴールに辿り着くしかないんだけどね。
参加者はまだ少数だけど残っている。あの自転車を抜けば、足切りの憂き目を避けられるかもしれない、いや、坂道で歩いているあの人を抜けば・・・などと、気持ちはもはやレースの様相である。(そういや道程の初期に愛犬と参加していた小径車のカップルはどうなったのだろう?)
前日のイベントで、ツール・ド・フランスに参加した唯一の日本人・今○大介氏が挨拶で「明日は富士の景色を楽しみながら走ってくださいね」などと言っていたが、何が景色を楽しむだ。こっちゃそれどころじゃないねん!
休憩中のしゅんすけたちにイベントスタッフの乗ったバイクが近づいてきた。
何かトラブルがあるとすぐ駆けつけてくれる心強いサポートなのだが、今回は様子が違う。
「時間的にもう厳しいですねー」とスタッフ。
時計を見ると、残り時間はあと1時間を切った。距離は20キロ以上残っていた。

さきこだけでも先に行かせようと言ってみたが頑なに固辞。レースじゃないんだから一緒に行くと言ってくれた。これには感謝である。
とにかく1メートルでもゴールに近づきたい。再びサドルにまたがった。

しゅんすけのサイクルコンピュータはだいたい正確だと思っていたが、少し違うみたい。走行距離90キロを超える表示にもかかわらず、まだ最後の坂道にさえ到達していない。
この時はサイクルコンピュータの設定に誤差があるんだと思ってた。以前皇居を周回した時に、1周5キロのコースでちゃんと5キロと表示していたから、それほど誤差があるわけじゃないと思うけど(皇居周回が5キロぴったりではないにしても)、たとえば5キロ当たり100メートルの誤差があれば100キロで2.5キロもの誤差になる。1キロ当たり100メートルだったら10キロだ。そういう誤差の蓄積がここで露呈されたかと思った。
でも、どうも違うようで、実際のコースが115キロくらいあったんだそうな。
いずれにしても、朦朧としたしゅんすけの思考では、サイクルコンピュータの表示を信じるしかなく、坂を越えて朝霧高原に向かう下り坂になった時、サイクルコンピュータが100キロに到達した。
時刻は15時57分。サイクルコンピュータ上では、期限の16時までに100キロを走破したことになる。でも、この時点ではサイクルコンピュータに誤差があるんだと思ってたから、あまり嬉しくなかったな。とにかくゴールを目指さなければ!

※時計とサイクルコンピュータ。表示されている数字はどうも正しいらしい。

霧のかかった朝霧高原を駆け下りる。脚に力がないから、下り坂で距離を稼ぎたかったが、路面が霧で湿っていて危険だったので、30キロ以上のスピードは出せなかった。
朝霧高原の道の駅を超えて、残り10キロになったところで、待ち構えたスタッフに停められた。制限時間終了である。
ここでイベントとしてのサイクリングは終了。自転車に取り付けたタグを回収された。
しゅんすけたちの後ろにはまだ数人いるようだったが、彼らもみんな止められて、近くに停車しているバスでスタート地点へ戻ることになりそうだ。
しゅんすけはさきこと相談して、とりあえずバスには乗らず、自転車で戻ることにした。あと10キロ程度である。何とかなる。

※ついにタイムアウトの図。自転車はバンに乗せ、後方に見えるバスでゴールまで送り届けられるそうな。それを断って走り出す。

スタッフの元を離れて高原の道を駆け抜ける。
正規のコースから外れて、ゴールへの近道を行くんだけど、両脇に広がった草原はしゅんすけが知っているお茶畑の広がる静岡のイメージとは違い、まるで北海道に来たかのようなキレイな牧草地の風景だった。晴れていればこの時間、キレイな夕焼けと夕陽に照らされる富士山が見られたハズである。まさに絶景ポイントなのだが、しゅんすけの気持ちは深く沈んでいた。余りにも力不足、経験不足、ぜい肉過多であった。さきこは最後に用意されたキレイな風景の中を風を切って進むのが嬉しいようだった。しゅんすけにとってはそれが救いだった。

バイクに乗ったスタッフがゴールするまで、しゅんすけたちの後ろを付いてきてくれた。
今回初めての開催にもかかわらず、何ら問題のないレベルだったのは驚きであった。
欲を言えば、前日のイベント会場に自転車メーカーの出店が少なかったのが残念だった。ランニングのイベントでは、ここで必要なものが一式揃うんじゃないかってほど店が多いんだけどね。
(ま、出店で自転車を売っていても買って帰れないから意味はないわけだけどね)

坂を下ると朝スタートした富士ハーネスの施設が見えた。
何人ものスタッフが後片付けをしていたけど、自転車に乗った参加者はほとんどいなかった。まだゴールラインが撤収されていなかったので、とりあえずゴール。長い旅路だったけど、ひとまずゴールすることはできた。
時刻は16時32分。
スタートの15分後に出発したことを考えると惜しい時間である。

※ついに戻りましたぁ〜。疲れました。

今回のレースは何より一度も自転車を降りなかった。全てのコースをペダルを踏み通した。
また、今まで登山とかロードレースとかいろいろ出場してきたけど、延べ10時間もの競技に参加したのは初めてである。休憩も多かったけど、それでもよくやった。
大会の敷居にしゅんすけの体力が追いついていないのも事実である。しゅんすけもいろいろトレーニングしてきて、体力のない方ではないと思ってたけど、こと自転車においてはまだまだ全然ダメである。街乗りのチョイ乗り気分じゃダメである。
前日同じ宿だった立川のおじさんはどうなっただろう?あの人たち、また自走で河口湖へ戻ったんだろうか?いやはや、こういう人がいるから、自転車はスゴい世界である。

しゅんすけの足腰は疲労の限界であった。
脚よりも腰が酷くて、まともに動けない状態。これでも自転車を分解してクルマに積み込み帰らねばならない。疲労が溜まっているハズなのにさきこが手を貸してくれた。ほとんどさきこが分解して積み込んでくれた。感謝である。さきこほどの豪脚なら時間内にゴールできたハズなのに、終始後ろを走ってくれ、最後まで付き合ってくれるのはとてもありがたかった。しゅんすけ的にはさきこがどのくらいのタイムでゴールしたかも興味深かったけどね。

さて、イベントは終了である。
薄暗い早朝にイベントに参加する人のクルマでごった返していた駐車場も、今ではしゅんすけたちだけになってしまった。雲は相変わらず暗く空を覆い、もはや富士山も見えなくなった。残念な結果だったけど、やり遂げた達成感はある。しゅんすけは当初の目標通り、100キロを10時間で走ったし、ちゃんとゴールもした。課題は多いけど、これで終わりではない。来年もまた来るつもりである。いや、もっと晴れた日に自分たちだけで来ようか。気持ちが途切れていないのは、ひとまず安心である。
次に来る時は、ほうとうを食べたいな。
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