チンク祭2006
今回で2回目の参加となるチンク祭。
かなり楽しみにしていたけど、急遽決まった仕事&遊びな那須の旅の翌週だったので、
不安がないわけでもありませんでした。
だって、那須の旅で既に500キロ以上の旅をしているわけで、
今回のチンク祭でさらに500キロを走るから、2週間で1000キロなわけで、
1973年生まれのチンクにはキツい旅になりそうだったのです。
(駆動系はそんな老いぼれじゃないか)

さて、出発の日。
港北のチンク屋前で集まっていたのは、合計4台。
前回参加した2年前には確かもっといたと思うけど、
今回はどうも参加者が少ない様子。
顔ぶれは前回にも見た方ばかりで、初めて会う方はいなかったな。
チンクの新規購入者ってのはいるのかいな。

しゅんすけの到着を待ってたそうで、ちょっと遅れ気味の7時過ぎに
4台のチンクはチンク屋を出発したのでした。
中央道・調布ICに向かい、高速道路に乗って、とりあえず談合坂SAで休憩することになりました。
これから起こる悪夢のような事態は、まだ予兆すら見えていませんでした。

※出発したチンクたち。う〜ん、やっぱカワイイわ。

問題が起こったのは、チンク屋から川崎を突っ切って、中央道の調布ICの近く。
朝の渋滞を潜り抜けて、やっと到着した高速道路入口で、しゅんすけのチンクに
ガス欠を表示する赤いランプが灯りました。
しゅんすけのチンクのタイプでは、ガソリンの残量メータが付いていないので、
タンク内にどれだけガソリンが入っているかを随時知る術はなく、
残量が少なくなってきた辺りで、警告灯がチカチカする。
たぶん、タンク内のガソリンの水位が下がってきたら、
ぷかぷか浮かぶ浮きにスイッチが入る仕掛けなんだろうけど、
コレってかなり不親切なんだけど、旧車なのでしょうがないかな。
チンク・オーナーはみんな、走行距離からガソリン残量を予測しながら
走ってるそうだけど、しゅんすけは特にガソリンスタンドに不自由したことがなかったから
前回給油してからどれだけ走ったかなんて、全然考慮してなかった。
そんなわけで、長野に向かう高速道路の手前で、ガス欠になっちゃったわけだね。

さて、どうするか。
このまま高速に乗っちゃえば、どこで給油できるか分からない。
しゅんすけは中央道に詳しくないので、
八王子の料金所にガソリンスタンドがあるかどうか知らないし、
もしなかった場合、どこで給油できるか分からない。
それとも、ここで隊列を離れて、給油しちゃうか。
今思えば、それが最善の方法だったな。
そんなこんなでどうしようか考えてるうちに、チンクは高速道路に入っちゃった。

さあ、どうする?八王子料金所にガソリンスタンドはあるのか?
それとももっと手前にあったりして?
いや、マジで談合坂SAまで行くまでなかったりして?
答えはすぐに出た。
調布ICから35キロ。談合坂SAまでガソリンスタンドはない模様。
うおー!どうするよ?!
ガソリン残量は刻々と減ってきて、警告灯が常に点灯する状態へ。
チンク屋の社長がチンク購入時に「警告灯が点灯したら、だいたい5キロくらいしか走らない」って
言ってたっけ?高速で走行中は多少燃費も良くなってるだろうけど、それでも30キロを
走るのが無理なのは明らかでした。

やむを得ず、八王子ICで高速を降りる。
確か高速道路の入口付近にガソリンスタンドがあったような・・・って、高速出口がふたつある?!
うおー!どうするよ?って、とにかく高速道路を降りようと選択した出口が悪かった。
どうも八王子市街に向かう出口を選択したようなんだけど、ガソリンスタンドが全然見えない。
携帯電話のナビ情報でも近くにない模様で、しょうがなく、ガソリンスタンドを探して
走り回るハメになってしまった。
ヤバイなー、他のチンクは、最初の休憩地点の談合坂SAに向かって走っているのに、
しゅんすけのチンクは高速道路からかなり離れた街中でガソリンスタンドを探してんだもんな。
先行のチンクをかなり待たせてしまうのが分かってただけに、かなり焦ってました。

何とか見つけたガソリンスタンドで給油完了。
やっと長野へ向かう準備が整ったしゅんすけのチンク。
高速道路を降りてから既に30分は経過していて、先行のチンクとはかなり離れてしまっている。
とにかく、とにかく急ぐんだ!
・・・いや、焦ってたんだな、ホント。
給油完了とともに悪夢は終了したかと思ってたけど、八王子ICから高速道路に乗る段階で
大きなミスを犯してしまったのです。・・・上り車線、東京方面の車線に入っちゃった。
ギャース!もう引き返せない!長野に向かって一刻も早く走らにゃイカンのに、
逆走してしまうなんて!

言い訳をふたつさせてもらえば、(情けな〜)
八王子ICの下り・上りの車線選択が料金所の先ではなく、料金所手前にあって、
通常は料金所を通過してから上りか下りかを選択するものなのに、
ここでは先に車線を選択することになっていたということ。
だから、料金所に入るまでは、どの車線を走るべきかなんて、全然考えてなかった。
もうひとつは、しゅんすけの走行距離メーター。
この重要な局面で「30000」の大台になるタイミングでした。
できれば、メーターが30000になったところを写真に撮っておきたかった。
12000キロ台で購入したチンクも4年目にしてやっと30000キロ。
ちょっと感慨深いじゃないデスカ。
絶対写真に残しておきたいじゃないデスカ。
だから、いつでも停車できる左側の車線を選択するのも無理ないじゃないデスカ。
でも、ついにメーターが30000になった瞬間、チンクは走るべき長野への道ではなく、
東京へ戻る道を選択してしまっていたのです。
もはや停車してお気楽に写真を撮ってる場合じゃありませんでした。
いや、なんともはや・・・不幸というのは、続くものである。
(ハイハイ、不幸じゃなくて、避け得る注意不足デシタ・・・)

ともかく、先行チンク隊との距離は離れる一方なのに、しゅんすけのチンクはさらに遠ざかっていくという
悪夢のような状況でしたが、まずは近場の府中ICで高速道路を降り、乗り直すしかないわけで、
これ以上不幸が続かないことを祈りながら、府中ICの出口を示す看板が近づいてきたので、
ウインカーを左に入れたのでした。

それからしばらく経って、府中ICから猛烈に追い上げたしゅんすけのチンクは
先行のチンク隊の待つ談合坂SAに到着したのでした。
なんとか追い上げたけど、30分以上は待たせてしまい、途中事故に遭ったのでは?と
主催するチンク屋の社長にも電話をして、(彼らはしゅんすけたちよりさらに先行して
既に現地近くまで来ていたそうな)しゅんすけの携帯電話を調べ、電話してきたくらいでした。
いや、ホント、申し訳ない・・・。

しゅんすけとさきこはしばらく休憩することにして、
他の3台はまた先に高速道路へ戻っていきました。
今度は双葉SAで合流して、みんなで並んで現地のホテルへ向かいます。
そんなわけで、談合坂SAでは、あまりゆっくり休憩もできず、しゅんすけたちは走り出しました。

談合坂SAを過ぎると、勝沼が近づいてきて、車窓の風景が何となく懐かしくなる。
そういや、ここしばらく、勝沼とかでワイン探索をしていないなあ。
10月を目の前に、ブドウ畑には、ミズミズしいブドウが実っているハズで、
久々に行ってみたい気になりました。
そんな頃、談合坂SAで先行して出発したチンクが前方を走行しているのが視界に入りました。
チンクのごく初期の型式にこだわって、排気量も500ccのまま、完全ノーマルのF氏のチンク。
500ccのチンクは、時速70キロで長い後続を引き連れて、走っていました。
やはり、完全ノーマルチンクでの高速走行はキツイものがあるな。
(って、時速80キロで走るしゅんすけのチンクもあまり大差ないけど)
頃合を見計らって、追い抜き車線からしばらく併走。
まだ後続の車両とは距離が離れていたけど、きっとかなり奇異な光景だったろうな。
普段見かけない異様に小さいクルマが2台、高速で併走しているんだから。

そこから先は、さっきまでの悪夢が嘘のような快適ドライブで、双葉SAを経由して、
中央道を降り、清里から小海へ向かう道に入り、食事休憩なぞして、ホテルに向かいました。
高速道路を降りてからホテルまでは、40キロ以上の道のりなので、
ホテルの看板が見えてきた頃には、ちょっと疲れちゃってました。
それにしても天気も上々で、快適ドライブでした。

※双葉SAでちょっと休憩。長い距離のドライブなので、エンジンを冷やしておかないと。

※ホテル前の駐車場に勢揃いのチンクたち。う〜ん、いい天気だわ。

※ホテルの部屋より。

翌日のタイムレースについての打ち合わせと飲み会は、なかなか楽しめました。
同じチンクに乗る仲間同士、話しが盛り上がりました。
でも、やはりどの方もチンクはセカンドカーだそうで、別にクルマを持っていたり、
親とクルマを共有してたりするそうで、名実共に完全無欠の常用に供しているのは、
しゅんすけだけでした。ホントかよ・・・って感じ。
だから、街中で出会うチンクにまつわる面白い話しに事欠かないのも無理なからぬ話しなわけで。
(品川駅前での無言タクシー運ちゃんによるミニカー持ってけ事件や、
信号待ちでの話しかけられ事案の多くは、ほとんどしゅんすけの独壇場でした)

夜、新しくオープンしたというホテルの露天風呂へ向かうしゅんすけだったけど、
ホテルのロビーで急遽始まったラジコン大会に参加させてもらった。
ホテルのロビーでラジコンなんて、大人気ないにもほどがあるけど、
コレ、かなりしゅんすけもハマっちゃいました。
特に、チンクのラジコンは、とにかくカワイイに尽きる。
小さなチンクがラジコンで目の前を通り過ぎ、クルクル回り、勢いでコテっと転ぶのは
チンクオーナーたちのココロを鷲掴みしたようで、
誰も彼も童心に戻って興じてしまいました。
一番はしゃいでたのが、チンク屋の社長で、ずらっと並べたラジコンを携帯電話のカメラで
熱心に撮影してた。コントローラーの誤りでちょっとでもクルマが前に走り出すと、
「んもー、じっとさせといてよー」などと怒り出す始末。う〜ん、変な大人たち・・・。

翌日は少し曇ってたけど、しゅんすけが参加した前回の小雨よりは全然いい天気。
3時間以上にも及ぶ長丁場なタイムレース。
如何せん、ストップウォッチを忘れてきちゃって、iPodのストップウォッチ機能を信頼してたら、
とんでもないことになって、結局しゅんすけのチンクは、
大幅にタイムオーバーで、ブッチギリのビリでした。
でも、北海道を彷彿とさせる雄大な丘陵の中を走れたのは、結構気持ち良かったので、気にしてないケドね。

※タイムレースの出発前のチンクたち。2分おきに順次スタート。

※レースのチェックポイント、JR野辺山駅。JRの中でもっとも標高の高い駅なんだそうな。

※JR野辺山駅の駐車場の脇を巨大な農作業車が通り過ぎる。北海道を彷彿とさせる風景。



※JR野辺山駅に電車が到着。ここで時間をロスしてしまった。

そんなわけで、しゅんすけのチンク、長野への2回目の旅。
事前の準備不足のせいで、初日は散々だったけど、レースは面白かったし、
飲み会での話しは楽しかったし、総じて良かったかな。
ツイてないなんて言っても、やはり安全に帰ってこられたわけだからね。
(とても近所なチンクオーナーA氏とは、チンク談義そっちのけで、
小学生時代の遊び場だった裏山のお寺の話しなんかに花が咲いちゃって、
別の意味でとても楽しかったです)

※レースを終えて、記念撮影。

そんな思い出に浸りつつ、帰りの中央道。
小雨交じりの中の帰り道、談合坂SA辺りで暗闇に連なる赤いテールランプの海。
・・・大渋滞。
どしぇー!こりゃかなりの渋滞だわ・・・。
散々渋滞に弄ばれ、自宅に着いたのは、22時過ぎ。
怒涛の6時間ドライブでした。
いやはや大変なドライブでした。

しゅんすけも疲れたけど、チンクも相当疲弊したと見える。
早いトコ、チンク屋に行って、総点検しような。
車庫に格納して、エンジンを切り、チンクのボディに軽くポンポン。お疲れ様。

おしまい。

1