チンク、富士スピードウェイをゆく

某SNSのコミュニティで発見してから、大人気なく取り乱して楽しみにしていたチンク
で富士スピードウェイを走る企画。1週間前から祈っていたのに、天気予報はツレない知らせばかりで、結局「曇りのち雨、降水確率60%」で当日を迎えたのでした。この天気は先週の西湖ロードレースで欲しかったな。その代わり、西湖ロードレースのようなピーカンがこの日欲しかった。

富士スピードウェイと言えば、最近改修工事を終えて、今年からF1グランプリの開催が決定しているサーキット。そんなモータースポーツの聖地に、高速道路でも80キロそこそこしか出ないチンクが台を連ねて走るのである。なんちゅうか、ワカサギ釣りの道具でカジキマグロに挑むというか、そんな場違い感がたまらない。いやもう、考えるだけで、興奮しちゃうのでした。・・・と言っても、レースをするわけじゃなく、一般車両は「パレードラン」として低速度で2周するだけのイベントなんだけどね。だから、チンクの他にも、一般の車両なんかも参加するんだそうな。
しゅんすけは結局よく分からなかったのだけど、この日はどうもアルファロメオのイベントのようで、チンクのパレードランはそのイベントの一部なのだそう。だから、ステッカーなぞをぺたぺた貼り付けた如何にも的なクルマ(アルファロメオ)をあちこちで見かけました。

当日は集合が10時半だというので、東名高速の渋滞を考慮して、朝5時起床。
6時には家を出発していました。東名高速御殿場ICから富士スピードウェイへ。驚くほど高速道路が空いていたので(こんな雨の日に出かけようって人はあまりいないか)、時間を持て余して足柄SAで休憩したら、施設内のスターバックスコーヒーでさきこと話し込んでしまい、9時過ぎに再度出発。何度か道を間違えつつ、富士スピードウェイ(以下、FSW)に至る道を辿ったのでした。

「←富士スピードウェイ」って看板にも、興奮を禁じえないしゅんすけ。いや、ホント、チンクなんかで来ちゃっていいんかいななどと思いつつ、つい顔がホコロぶ。ゲートをくぐり、FSWの敷地に入る。いや、広いわ。これが企業の持つ施設の大きさだろうかってほど大きい。車線も広いわ。さすが世界のトヨタだけのことはある。
集合場所のパドックエリアに到着。ところがどうも時間が早すぎたのか、チンクが見当たらない。すると、後ろから赤いチンクがついてきていて、しゅんすけが駐車した隣の場所に駐車してくれました。とりあえず、会場を散策することにしました。
複数の企画が順番に消化されているようで、チンクのイベントはいつ始まるのかなど要領を得なかったんだけど、まだ集合時間にも間があったし、ちょっと施設内に忍び込んで、階段を昇ってみると、メインスタンド前のストレートを見渡せる場所でした。ちょうど、バイクの走行イベントの最中で、物凄いスピードでバイクが駆け抜けていくところでした。ここはまさにF1のスタート地点なわけで、テレビでお馴染みのスターティンググリッドが見えました。今年の9月にあの場所にアロ○ソとかバ○ンとかライ○ネンとかのマシンがずらっと並ぶわけか。う〜ん、ぞくぞくする。

 
※FSW名物のストレート。向こうに富士山が見える。

パドックエリアに戻ると、しゅんすけがチンクを停めた周辺に数台のチンクが駐車していて、一帯はさながらチンクエリアになっていました。とは言え、その時点で7台程度しか集まってませんでした。せっかくの機会なんだから、しゅんすけがチンクを購入したチンク屋のオーナーの方々も来れば良かったのに・・・と思うのでした。
しばらくして、今回のチンクのパレードランのイベントを企画したチンク・ショップの方が現れ、今回のスケジュールを説明、どうも13時くらいから始まるそうなので、かなり長い時間を持て余すことになり、しゅんすけとさきこはレストランで早めの昼食を摂って、休憩したのでした。


※集まったイベント参加車の中に、しゅんすけのチンクも見える。

それにしても、集まったチンクたちは、かなり個性的でした。その中でもその装備がスゴい。カーステはほぼ標準装備だったし、カーナビをつけてる人もいたな。個性的なのは、丁度運転席に角度を合わせた感じの扇風機が車内に搭載されていたり、助手席に造花が飾ってあったりしていて、しゅんすけのドノーマルぶりがなんか恥ずかしかったな。みんなマフラーとかピカピカだったのに、しゅんすけのはサビサビなんだから・・・。
今までは安全走行をメインにお金をかけてきたけど、今後はこういうオモシロ装備にもお金がかけられればいいよな。

 
※(左)FSWの全容・・・ちょっと分かりにくいか。(右)集まったチンクたち。
 
※(左)集まったチンクたち。(右)F1トヨタ2007チームから、トゥ○ーリと並んで。

チンクの車内で休憩していたらうたた寝しちゃったようで、気が付くと隣に停車したチンクが、その独特の音を発してエンジンを始動させているトコロでした。あ、もうイベントの時間か。続いてしゅんすけや周囲のチンクもエンジンを始動し、周囲はチンクのエンジン音に包まれたのでした。いよいよ、チンクがFSWのサーキットに入るのである。

主催側の誘導で、サーキット入口まで一列になって進むチンク。しゅんすけ的には、できれば後ろにつきたかった。やっぱチンクは後姿がカワイイわけで、そんなチンクがサーキットを一列に並んで進むのが見たかった。が、結局、3台目になっちゃった。
パレードランは、チンク以外にも、アルファロメオを中心としたいろんなクルマが参加する。できれば、他のクルマと混在で走りたくないなと思ってたら、主催側の粋な計らいで、チンクだけ最後尾からまとまってサーキットに入ることができました。
(ま、後ろに一般車がついても、あまりにもチンクが遅くて、楽しめないだろうしね)
チンクが一列に並んでいると、いろんな人から写真を撮られました。こういうのはいつもちょっと嬉しいのでした。
 
※(左)サーキットへ向かうチンクたち。(右)順番待ちのチンクたち。

※ワンちゃんと一緒に撮影。

さて、いよいよ係員の誘導で、サーキットに入る。F1マシンが走るコースと同じコースに入る。うおー、どきどきするぜ。
ピットレーンに入ったチンクたちは、前のクルマに続いて走り出し、ついに本線に入る。

おおー、これがFSWのコースかー・・・って、車線、広っ!?
道路というよりも、巨大な駐車場を走ってる感覚に近いわ。そんな道路がその先を右に曲がるのか、左に曲がるのかなんて全然分からなくて、しかもしゅんすけ自身興奮しちゃって、んもうとにかく「さきこ、写真、写真!」などと、雨も気にせずキャンパストップを開けて「もう撮れ撮れ!」なんて言いながら、バックミラーに映るチンクの姿に興奮し、アスファルトの地平線に現れるコースを必死で辿っていました。
他のチンクも同様に、写真を撮りまくってた様子。
第一コーナーをカーブしたら、前の車両と2台併走になるって規則だったのに、最後尾を走るチンクたちにはもはや無礼講の様相で、とにかく興奮の中で、最終コーナーを立ち上がる。そして、直線が見えた瞬間、アクセル全開。まるで、観客の歓声を浴びているかのような錯覚を覚えつつ、時速80キロで駆け抜けた。う〜ん、気持ちいい!
2周目もとにかく写真撮影に執心して、気が付くとさっきの最終コーナーを立ち上がるところでした。ここで、再度ピットレーンに入り、そのままコースから退場。
あっという間のパレードランは終了したのでした。
この間、約10分程度か。
この10分のために今日があると言っても、全然無駄な気がしない充実した時間だった。

 
※(左)スタートして、第一コーナーを曲がる。(右)アスファルトの地平線からチンクが現れる。
 
※(左)カーブを曲がるチンク。(右)テレビでよくみる赤と白のマークが見える。
 
※(左)クローバーの花畑だ。(右)最後の直線。
 
※(左)2周目です。(右)ヘアピンカーブ。キャンパストップから必死に撮影するさきこ。

※2周が終わり、ピットレーンへ。(テレビのオンボード映像みたい)

しゅんすけはとにかく興奮して満足した。

この後、また駐車場にまとまって駐車して、ひとしきり話し込んだ後、地方から参加した方から帰っていきました。しゅんすけたちは、まだ興奮覚めやらぬ感じでレストランでコーヒーなぞ飲んで(このコーヒーも美味かったな、さすが世界のトヨタ)、ゆらゆらと帰途に就くのでした。雨脚が徐々に強くなっていく中、FSWのゲートまで坂道を下っていく。このイベント、次回はたぶんないかもしれないそうな。そう思うととっても貴重な経験したな。FSWは比較的一般者でも走ることができるそうだけど、チンクを連ねて走る経験は、ホントたまらない経験でした。

 
※(左)パレードランを終えて・・・。(右)最後にチンクのお尻たちを。

※参加賞でいただいたチンク貯金箱。→こうなる。(超カワイイ)
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